言語聴覚士はやめたほうがいい?|やめてよかった5事例を徹底解説
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困っている療法士
言語聴覚士って理不尽なこと多すぎる!
PT・OTと同じだけ単位取れとか無理…
言語聴覚士の給料って低い!
本記事を読めばこのような悩みを解決することができます。
言語聴覚士になって数年すると「言語聴覚士に向いてなかったのかなぁ?」「職場を変わろうかなぁ」と思うケースは非常に多いです。
私も同じリハビリテーション職種である理学療法士として、同じようなことを思った経験があります。
私は新卒から8年の間はブラック病院で何度も挫折し失敗を繰り返し、2回転職してようやく今があります。
私のように決断するのが遅くならないように…
そこで今回の記事では、「言語聴覚士をやめてよかった」「言語聴覚士として転職してよかった」という5つの事例を紹介します。
実際に転職した具体例を知ることで、視野や可能性が広がります。
特に言語聴覚士は人数が少なくて転職事例が少ないので貴重な情報です。
この記事を読めば、下記のことがわかります。
この記事の内容
- 言語聴覚士として転職
- 言語聴覚士から他職種へ転職
- 言語聴覚士をやめたい理由
- 言語聴覚士をやめた後の働き方
転職した先輩言語聴覚士の生の声を最後まで聞いてみてね!
今回はクラウドワークス
内容は一部改変して記載しています。
目次
言語聴覚士をやめてよかったという5事例
言語聴覚士をやめてよかったと事例は次の5つです。
【言語聴覚士から他職種へ転職した3例】
●言語聴覚士から運送業
●言語聴覚士から営業職
●言語聴覚士から販売業
言語聴覚士として別の病院・施設に転職した2例
●回復期から訪問リハ
●回復期から急性期
それでは、1つずつ解説します。
言語聴覚士から他職種へ転職した3例
【言語聴覚士から他職種へ転職した3例】
●言語聴覚士から運送業
●言語聴覚士から営業職
●言語聴覚士から販売業
他職種へ転職した事例1:言語聴覚士から運送業
Hさん 20歳代前半 男性
他職種へ転職した事例2:言語聴覚士から営業職
Iさん 20歳代後半 女性
厳密に言えば、言語聴覚士として働いてますが一般企業のため病院とは職場環境が大きく違いますね。
他職種へ転職した事例3:言語聴覚士から販売業
Aさん 20歳代後半 女性
同じリハビリ職種である理学療法士から他職種へ転職した具体例も知りたい方は、下の記事が参考になります。
理学療法士をやめてよかった【退職者5名の転職先や収入を徹底調査】
理学療法士をやめて他の仕事がしたい 理学療法士をやめてよかったと思っている人はいるの? 理学療法士をやめた人の生の声が聞いてみたい! 本記事を読めばこのような疑...
言語聴覚士として病院・施設に転職した2例
言語聴覚士として別の病院・施設に転職した2例
●回復期から訪問リハ
●回復期から急性期
病院・施設に転職した事例1:回復期から訪問リハ
Oさん 20歳代後半 男性
病院・施設に転職した事例2:回復期から急性期
Eさん 20歳代後半 男性
病院・施設間の転職で失敗したくない方は、「転職を失敗しないために日頃からとっておくべき行動5つ」を参考にしてください。
言語聴覚士をやめたい理由ベスト5
5つの転職者たちのコメントを参考に言語聴覚士をやめたい理由ベスト5をまとめてみました。
やめたい理由ベスト5は以下の通りです。
- 給料
- 人間関係
- サービス残業
- STの立場が低い
- PT・OTと同じ単位
それでは、1つずつ解説します。
やめたいと思う理由1:給料
やめたいと思う理由1つ目は、給料が低い点です。
言語聴覚士に限らず、理学療法士や作業療法士も給料はサラリーマンの平均より低いです。
言語聴覚士の給料を調査した、大規模調査はありません。
しかし、「賃金構造基本統計票調査における職種区分の見直しについて」で、言語聴覚士も理学療法士・作業療法士と同じ職種区分統合されると明記されています。
したがって、報酬体系が同じことから、理学療法士・作業療法士と同水準の給料と考えられます。
厚生労働省の賃金構図基本統計調査では理学・作業療法士の平均年収は409万6,400円なので言語聴覚士も同額程度だと考えます。
ちなみに、国税庁が行なった民間給与実態統計調査によれば会社員の平均年収は441万円となっています。
一般企業に比べ給与水準は低いですね。
給料や年収について詳しく知りたい方は、下の記事が参考になります。
理学療法士・作業療法士の年収は中央値で考えるべき理由|平均値より中央値
PT・OTの年収の中央値が知りたい! 中央値と平均値の違いは? 中央値と平均値、参考にすべきは? 年収を考える際に大切なことは、平均値と中央値を理解することです。な...
やめたいと思う理由2:人間関係
やめたいと思う理由2つ目は、人間関係です。
理学療法士・作業療法士にも面倒臭い人間関係はあります。
しかし、言語聴覚士特有の問題として、トップが理学療法士・作業療法士であることが多く業務内容が理解されない点です。
私も2回転職し多数の部署を経験しましたが、今の50代の理学療法士・作業療法士の方は言語聴覚士の介入方法や業務内容を理解していない方が多いです。
このように職種間、特に上司との人間関係に悩む言語聴覚士は多いです。
私の職場のSTさんも同様のことを言っていました。
やめたいと思う理由3:サービス残業
やめたいと思う理由3つ目は、サービス残業です。
これも、理学療法士・作業療法士同様に問題となっています。
特に言語聴覚士の場合は、昼ごはん時に介入することが多く昼休みも少ない印象です。
言語聴覚士の残業時間を調べた報告はありませんが、総合病院や回復期などは概ね理学療法士・作業療法士の残業時間と同じぐらいと考えます。
理学療法士・作業療法士の残業時間は月に5時間となっています。
職種 | 残業時間 |
---|---|
PT・OT | 5 |
医師 | 15 |
薬剤師 | 11 |
看護師 | 7 |
診療放射線技師 | 11 |
そんなに少ないはずないわ!
そう思われる言語聴覚士の方がほとんどだと思います。
この調査はあくまで残業申請が認められた時間であり、そもそもサービス残業時間が計算されていません。
私も新卒で初めて入社した病院では、月に50時間はサービス残業していました。
やめたいと思う理由4:STの立場が弱い
やめたいと思う理由4つ目は、STの立場が弱いです。
「他職種に転職した事例1」の転職理由にありましたが、施設や病院によっては立場が弱いところがあるようです。
言語聴覚士は、リハビリ3職種の中でも歴史が浅いことが要因の1つだと考えられます。
言語聴覚士だけでなく、リハビリ3職種は弱い立場にあることが多いですね。特に民間病院や施設では…
やめたいと思う理由5:PT・OTと同じ単位
やめたいと思う理由5つ目は、PT・OTと同じ単位数を求められることです。
繰り返しになりますが、リハ部のトップが50代の理学療法士や作業療法士の場合、言語聴覚士の業務を理解していないことが多々あります。
言語聴覚士は単位取得だけでなく、下記のような業務があります。
- 単位の発生しない食事評価
- VE・VFの準備
- 担当者数が多い
このような状況で、理学療法士・作業療法士と同じ単位を取得するのは不可能です。
言語聴覚士をやめたい理由5つを解説しました。
もし、上記のような理由で言語聴覚士をやめたいと思っている「あなた」。
ばく然と「やめたいな」と思っているなら要注意です。
やめたい理由を明確化する必要があるのです。
言語聴覚士をやめたいと理由を明確化
では、やめたい理由を明確化するとはどういうことなのでしょうか?
やめたい理由を明確にするということは、
今の職場が嫌でやめたいのか?
言語聴覚士の仕事が嫌でやめたいのか?
えっ?これだけ?
そう思う方もいるかと思います。
しかし、「今の職場をやめたいのか?」、「言語聴覚士の仕事が嫌でやめたいのか?」で取るべき行動が大きく変わってきます。
今の職場をやめたい場合は、言語聴覚士の国家資格を利用しての転職になります。
一方で、言語聴覚士の仕事が嫌でやめたい場合は一般企業への転職を視野に入れたものになります。
言語聴覚士の国家試験を利用した転職、つまり病院や施設間の転職は比較的容易です。
一方で、一般職への転職は難易度が格段に上がります。
それでは言語聴覚士をやめた後の働き方2つに関して説明します。
言語聴覚士をやめた後の2つの働き方
改めて言語聴覚士をやめた後の働きは、下の2つです。
- 言語聴覚士として転職
- 他職種へ転職
それでは、1つずつ解説します。
やめた後の働き方1:言語聴覚士として転職
言語聴覚士と転職する場合、自分が辞める理由を具体化する必要があります。
思い出してください。
言語聴覚士をやめたいと思う理由は、下の5つでした。
- 給料
- 人間関係
- サービス残業
- STの立場が低い
- PT・OTと同じ単位
転職を考えている言語聴覚士のほとんどの方が上の理由のどれか、もしくは複数に該当するでしょう。
つまり、これらの問題をクリアしない限り、また不満が溜まり転職を繰り返します。
では、どうしたらこの問題を解決できるのか?
ハローワークや病院や施設のホームページでわかるのは「給料」だけです。
転職エージェントを用するのって不安。
こう思われる方も多いかと思います。
その気持ちわかります。なぜなら私がそうだったからです。
しかし、実際に利用してみると無料で利用でき効率良く求人情報を得ることができます。
私は7つの転職エージェントに登録・利用した経験があります。
想像してみてください。
- 求人票の見方
- 内部情報
- 履歴書作成
- 面接練習
- 給料・待遇交渉
こららを無料で行ってくれたら、助かりますよね?
では実際にオススメの転職エージェントを紹介します。
言語聴覚士にオススメ転職エージェント3選
PTOTキャリアナビは、名前はPTOTだけどSTも利用できるわ。
登録は全部無料だから、利用しない方も登録だけしておくと求人情報が見れて転職を有利に進められるわ。
PTOTSTワーカー
【訪問リハや整形クリニックに転職希望のあなたへ】
総求人数はリハビリ特化エージェントの中でNO,1。
キャリアドドバイザーも経験豊富な方が多く在籍。
連絡方法にLINEが使用でき、気軽に質問しやすい。
全国展開ため、地方でも利用できる。
非公開求人も多く,収入・キャリアアップがしたい方に最適のリハビリ特化型転職エージェント.
必ず登録しておきたい転職エージェントの1つ.
マイナビコメディカル
【急性期・回復病院に転職希望のあなたへ】
全国対応で地方求人も豊富。掲載求人数は37,000件以上。大手マイナビ運営と公的認可の安心感。転職後の定着率が高い求人しか扱っておらず、信頼して利用できる。急性期・回復病院の求人が他のエージェントより豊富。
PTOTキャリアナビ
【一都三県で転職希望のあなたへ】
一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)に特化した転職エージェント。地域を限定することで、対象地域での手厚いサポートときめ細やかなサービスを提供。非公開求人も多数保有しており、一都三県で転職を考えている方にオススメのリハビリ特化型転職エージェント。
便利なのはわかったけど…
しっかり理解して利用したいわ!
このような方は、下記の記事が参考になります。
>>今更聞けない|転職エージェントと転職サイトの違いを徹底解説
やめた後の働き方2:他職種へ転職
言語聴覚士から一般企業に転職する際は、転職エージェントの利用は必須です。
理由は下のとおりです。
- 一般企業の知識がない
- 求人情報を網羅できない
- 求人情報から適切な情報を拾えない
- コネやツテがない
- 言語聴覚士資格が通用しない
医療従事者は病院という特殊な環境で働いており、患者さんの命や生活を最優先に物事を考えます。
一方で、一般企業は利益が最優勢されます。
この考えの違いは、思っている以上に大きく転職の際に大きな障壁となります。
全く知識や経験がない状態で一人で転職活動を行うことは、裸で戦場に行くとのと同じです。
戦う術を知らなので転職活度は失敗します。
それでは、言語聴覚士から他職種へ転職する際に、あなたを強力にサポートしてくれるオススメの転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
言わずと知れた転職成功実績1位の最大手転職エージェント。総求人数約31万で主要な大手総合転職エージェントの中で圧倒的第1位。キャリアアドバイザーの質も高く、各求職者に合った求人を紹介してくれると好評。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士から一般職を目指す方は登録必須の大手総合転職エージェント。
doda
1989年に創刊した求人情報誌から始まった転職サービスの老舗。登録求人数は10万件以上の大手総合転職サービス。非公開求人も2万件を超える。最大の特徴は「転職サイト「と「転職エージェント」の両方の機能を実装しており、求人検索から選考対策、そして年収交渉までシームレスな転職サポートを受けることができる。
就職shop
就職shopはリクルートエージェントの運営元であるリクルート社が運営する第二新卒に特化した転職エージェント。特徴としては、書類選考がなく一般企業未経験者を手厚くサポートしてくれる。利用している企業数も1万件をこえ、就職shopが実際に直接訪問し、取材した会社のみを紹介するため安心。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が他職種へ転職を考える際に登録すべき転職エージェント。
総合転職エージェントに関して詳しく知りたい方は、下の記事が参考になります。
>>療法士から他職種へ転職する際にオススメの無料転職エージェント4つ
言語聴覚士はやめたほうがいい?|やめてよかった5事例を徹底解説のまとめ
本記事では、言語聴覚士として転職した2例と言語聴覚士から他職種に転職した3例を紹介しました。
言語聴覚士がやめたい理由は下の5つでした。
- 給料
- 人間関係
- サービス残業
- STの立場が低い
- PT・OTと同じ単位
雇われ言語聴覚士が上記のような環境を変えるのは転職が最も合理的な方法です。
私も、新卒で入職したブラック病院を「絶対に変えてやる」と思って下のような実績を積み上げましたが何も変わりませんでした。
つまり、雇われ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がいくら成果を出し訴えても労働環境は変わりません。
労働環境は決めるのは雇い主です。
医療業界はまだまだ年功序列です。20代のうちにブラック病院を卒業し、勤め上げる病院・施設・企業を見つけなければなりません。
40代・50代で転職するのは困難であり、あとは会社にしがみ付くだけです。