- 理学療法士から別の道へ転職した例が知りたい!
- 理学療法士から他職種への転職はどうすればいい?
- 転職後の就職先は?
本記事を読めばこのような疑問を解決できます。
「理学療法士を辞めて別の道を探している…」とお悩みのあなたへ。
理学療法士になったものの、「向いてないな」「給料が低いな」「別の仕事をしたいな」と思い別の道を考えることがあります。
人生100年時代の今、1つの仕事に固執する必要はありません。
特に働き始めると、社会の仕組みや構造が少しずつ分かり、理学療法士以外の別の道を模索することは当然のことです。
実際に私の周りには、理学療法士を辞めて他職種に転職し別の道を歩いている人がたくさんいます。
この記事では、実際に他職種へ転職した理学療法士7名の転職理由や転職先、気になる収入増減について詳細に解説します。
- 理学療法士から他職種へ転職した7事例
- 自分にあった職業の探し方
- 転職に有利な資格
- 理学療法士から他職種へ転職するための具体的手順
実際に、理学療法士から他職種に転職を成功させ、別の道を選んでいる先輩のリアルな声は参考になります。
先輩が実践した方法をうまく取り入れ、他職種へ転職する際に役立ててください。

PTから他職種への転職は難しいから、最後まで読んで参考にしてね。
理学療法士から他職種に転職を成功させた7事例


本記事で紹介する7名の理学療法士は、20〜30代の男性5名と女性2名です。
私の知人と知人から紹介してもらった方に、メールにて転職アンケートに答えていただきました。
お忙しい中、アンケートに答えていただきありがとうございました。この場をかりて、お礼申し上げます。
アンケート内容は下の9つです。
アンケート内容
- 転職先
- 転職のキッカケ
- 転職前の職場
- 理学療法士を辞めた理由
- 転職時の年齢・学歴(結婚の有無)
- 転職時に保有していた資格
- 転職方法
- 転職に満足
- 年収の増減
それでは、1つずつご紹介します。
事例1:Mさん 20代後半 男性
理学療法業務はサービス残業が多く、転職エージェントを利用しなければ転職活動を続けるのは難しかった様子。
コネもツテもなかったので一からの転職活動だったとのこと。
転職エージェントには,
理学療法士としての専門的知識や現場での物療機器の使用感等を営業に活かせる。
理学療法士から他職種へ転職する際、1つの候補になり得るケース。
事例2:Wさん 20代後半 女性
商業高校時代に取得した簿記資格や英検資格で優遇されたのか不明であるが、かなり稀なケースだと思われる。
もし、事務職で転職を考えている方がいれば一度上司に相談するのもありですね。
女性理学療法士の方で事務職への転職希望者は多そうですね。
事例3:Eさん 20代前半 女性
Eさんが転職したのは23歳。理学療法士としては1年しか働いていないとのこと。
自分の好きなことを仕事にすることを選択したEさん。収入よりやりがいを優先させたケース。


事例4:Tさん 30代前半 男性
国立大学工学部卒業をしていたEさん。
もともとSEの経験があり、今はITエンジニアとして活躍している様子。
理学療法士界隈は、一般企業に比べ知識マウントや手技派閥みたいなものが多く、パワハラも横行している印象を受ける。
転職時には、エンジニア育成のオンラインプログラミングスクールに通い転職までサポートして貰った様子。
現在、エンジニアの需要は高く他職種への転職を考えている療法士にはオススメ。
事例5:Dさん 20代後半 男性
友人からの紹介パターン。
非正規雇用からのスタートで不安があっただろうが、結果として正規雇用を掴み取った。
Dさんの言うとおり、理学療法士の仕事に疑問や不安を抱いたら早めに動くことがポイント。
日本が世界に誇る大手自動車メーカーに転職を成功させたDさん。
7名のアンケー調査の中で、一番満足度の高い転職のように感じた。
おめでとうございます。
事例6:Hさん 20代前半 男性
昇給試験があるのは努力が報われ、モチベーションUpに繋がるので羨ましいですね。
理学療法士界隈では、そんなシステムがないのでやる気を無くしていく方も多くいますよね。
総合スーパーはパートやバイトのおばちゃんが多く、上手く付き合っていくのが大変です。
Hさんの場合、理学療法士時代のコミュニーケーションスキルが活かせて上手く付き合っているようですね。
確かに、おばちゃん達の悩みである親の介護問題の聞き手に回ることができるのは強みかもしれません。
事例7:Nさん 20代後半 男性
Nさんの場合は奥さんの体調が悪い中、また子育てをしながらの転職活動だったので大変だったと思います。
理学療法士から他職種へ転職する際は、余程のコネがない限り転職エージェント経由が多い傾向にあります。
理学療法士から別の道へ転職を成功させた7事例の特徴


年齢 | 転職方法 | 最終学歴 | 年収増減 | |
---|---|---|---|---|
事例1:Mさん | 26歳 | エージェント | 3年制専門学校 | 70〜100万円 |
事例2:Wさん | 25歳 | 上司相談 | 私立大学 | ー |
事例3:Eさん | 23歳 | 元バイト先の先輩 | 3年制専門学校 | ▲150万円 |
事例4:Tさん | 30歳 | プログラミングスクール | 国立大学 3年制専門学校 | 200万円 |
事例5:Dさん | 27歳 | 高校時代の友人 | 私立大学 | 70〜90万円 |
事例6:Hさん | 24歳 | エージェント | 私立大学 | ー |
事例7:Nさん | 28歳 | エージェント | 私立大学 | ↑ |
理学療法士から別の道へ転職を成功させた7つの事例の特徴をまとめると、下のようになります。
- 年齢
- 転職方法
- 最終学歴
- 年収増減
別の道へ転職を成功させた特徴1:年齢


別の道へ転職を成功させた特徴の1つ目は、年齢です。
平均年齢は、若く26.1歳でした!
リクナビNEXTの調査によれば、転職検討者に対して「30歳代で未経験職種を目指すのは難しいと思う?」と質問した際に56%以上の人が難しいと答えたと報告しています。


やはり理学療法士から他職種へ転職を考える際は、20代がKeyです。
今回のアンケートで唯一30歳代だったTさんに関しては、もともとSEでの経験や知識があったこと、そしてプログラミングスクールのサポートがあったので転職を有利に進められました。


別の道へ転職を成功させた特徴2:転職方法


別の道へ転職を成功させた特徴2つ目は、転職方法です。
結論:転職エージェントを利用することで収入Upして転職できる可能性が高い
転職方法に関しては、7名中3名が転職エージェントの利用でした。
残りの3人は紹介、そして1人がプログラミングスクールのサポートでした。
アンケート結果からもわかるように、紹介がなければ基本的には転職エージェントの活用が必須です。
転職サイト比較Plusが2020年1月5日~1月10日の間で22~39歳の男女460人(内訳:男性239名、女性221名)に対して行ったアンケート調査結果では、「転職エージェントを利用した結果、83.4%が条件を落とさずに転職を成功させ、そのうち56%は前職より良い条件で転職をしている」。


今回の私が行ったアンケート結果と転職サイトPlusの調査結果からも、転職エージェントを利用しての転職活動が一般的になってきています。
転職エージェントを利用することで、効率的に転職活動が行えるので複数登録し比較検討することが大切です。
別の道へ転職を成功させた特徴3:最終学歴


別の道へ転職を成功させた特徴3つ目は、最終学歴。
最終学歴は、7人中5名が大学卒業でした。
同じ理学療法士でも、専門学校卒業と大学卒業では大きな差があります。
多くの求人は「大学卒以上」となっており、専門学校卒業では高収入求人は一握りです。
Mさんの例以外で収入Upにつながったのは、大学卒業者のみです。
「じゃ大学卒の理学療法士以外は収入Upを目的とした転職はできないの?」
そう思う方もいるかと思います。
理学療法士界隈では、専門学校卒と大学卒で給料に大きな差はありません。
しかし、一般企業では募集要項欄に「大学卒」と明記されており、「大学卒」でなければ受験資格すらないのです。
なので、専門学校卒業のPTから他職種へ転職する際は、複数の転職サイトやエージェントに登録し情報収集がより大切になります。
専門学校卒業で理学療法士として経験年数3年未満の人は、第二新卒枠で転職活動を行うと転職成功率が上がる可能性があります。
第二新卒枠は「大学や専門学校を卒業して3年以内の人」を指します。
近年企業は第二新卒枠での採用を積極的に行なってます。


なので、
別の道へ転職を成功させた特徴4:年収増減


別の道へ転職を成功させた特徴4つ目は、年収増減です。
年収に関しては、7名中4名がUpとなっています。
令和元年の「賃金構造基本統計調査」による理学療法士の平均給料は409万円です。
国税庁による日本の平均給与(民間給与実態統計調査結果)は、436万円となっています。
今回のアンケート調査では、
- 残業代の支給
- 3交代勤務
- 高収入業界への転職
により、大きな収入Upに繋がったと考えます。
依然として理学療法士界隈では、サービス残業の常習化が深刻な問題ですね。
他の事例も気になる方は、「理学療法士をやめてよかった【退職者5名の心の声を調査】」が参考になります。
自分にあった別の道の探し方


自分にあった職業を探す方法は下の3つです。
- 興味がある分野
- 療法士の経験値を活かす
- トレンド・将来性
それでは、1つずつ解説します。
別の道の探し方1:興味がある分野


別の道の探し方1つ目は、興味がある分野です。
まず、紙に自分の興味がある分野や仕事に関して書き出します。紙に書き出すことで視覚化できるので、必ず紙に書き出すようにしましょう。
SNSやYahoo知恵袋などから直接質問するのも方法の1つです。
「そもそも何に興味があるかわかない」
「興味がある分野がない」
そんな「あなた」には転職サイトの適正診断を行う方法をオススメします。
Googleの検索窓に「仕事 適正診断」と入力すると、質問形式で適正や興味がある分野を絞ってくれます。
別の道の探し方2:療法士の経験値を活かす


別の道の探し方2つ目は、療法士の経験値を活かす方法です。
「転職はしたいけど、理学療法士のキャリアを活かした仕事がしたい」という方にオススメです。
事例1のMさんがこのパターンですね。
Mさんの場合は、臨床現場で物療機器を使用した経験を営業職に活かせています。
実際に理学療法士の知識や資格を活用した仕事は、
- 物療機器営業職
- 福祉用具営業職
- 人材コーディネーター
などがあります。
特に、人材コーディネーターの求人は転職市場が活発な現在においては人気のある仕事になっています。
実際に、募集要項に「理学療法士有資格者を待遇」と記載されている求人も多数存在します。
人材コーディネータは、キャリアサポート職で求職者の転職相談から実際の転職までサポートする仕事です。
理学療法士の現場での経験が活かせる仕事ですね。
別の道の探し方3:トレンド・将来性


別の道の探し方3つ目は、トレンド・将来性から探す方法です。
トレンド・将来性から探すとは、「成長が著しい職種や業界など、世の中のトレンドに沿って成長が期待できる仕事を選ぶ方法」です。
結論を言うと「エンジニア」です.
トレンドや将来性、そして経済的側面から見ても最も合理的な選択になります。
例えば、世の中のトレンドから考えると
- リモートワーク
- 副業推進
- 働き方の柔軟性
- インターネット関連
将来性から考えると
- 業界が継続的に成長
- ニーズが拡大
- AIに代替されにくい
このようになります。
「今からエンジニアなんて無理」
そう思う方も多いでしょう。
しかし、プログラミングスクールに通えばプログラミングスキルから転職サポートまで受けることができます。
スクールはオンラインで受講することができます。数ヶ月の期間は必要となりますが、見返りは大きいです。
理学療法士になるために3〜4年間学校に通い、臨床実習、そして国家試験を通過してこれたのです。
あとは、変わる気持ちがあるかないかです。
ほとんどのスクールで転職率が95%を超えており挑戦する価値はあります。
とりあえず話が聞きたいと言う方は、無料カウンセリングを受けることをお勧めします。
オススメは、業界NO,1のTECH CAMPの無料カウンセリングです。
エンジニアに関して詳しく知りたい方は、「理学療法士からエンジニアに転職する際におすすめなプログラミングスクール」を参考にしてください。
理学療法士から他職種へ転職する際に有利な資格


理学療法士から別の道を目指すにあたり、転職に有利な資格は職業によって大きく異なります。
例えば、IT系に転職したいのに調理師の免許を取得しても意味がないですよね。
このように、業界や職種によって有利になる資格は異なります。ここでは、業界別に転職に優位な資格を分類します。
他職種へ転職する際に有利な資格1:建築・住宅関係
建築・住宅関係の資格を理学療法士で取得している方は、稀だと思います。
転職に有利に働く資格は下のようなものがあります。
- 電気工事士
- 不動産鑑定士
- 建築士
- 消防整備士
資格の多くは、実務経験の要件があり資格取得が難しいです。
私の周りで理学療法士から他職種へ転職した方で、建築・住宅関係の人はいません。
専門性が高く、医療業界から直接転職するのは難しい業種であることがわかります。
他職種へ転職する際に有利な資格2:IT関連


建築・住宅関連同様に理学療法士でIT関連の資格を取得している方は稀だと思います。
IT関連では
- マイクロソフト系認定資格
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- 基本情報技術者
建築・住宅関連と同じで転職前に理学療法士が取得するのは難しい資格となっています。
では、どのような資格なら取得可能なのでしょうか?
今から一般企業の多くにニーズのある資格をご紹介します。
他職種へ転職する際に有利な資格3:多くの企業で評価される資格


多くの企業で評価される資格は汎用性が高い資格となります.
- TOEIC
- 日商簿記検定
- ファイナンシャルプランナー(FP)
これら3つの資格は特別な受験要項がなく、誰でも挑戦でき評価されやすい資格です。
TOEICに関しては、大学生の平均点が560点前後なので最低でも600点以上、日商簿記検定やファイナンシャルプランナーなら2級以上を目指しましょう。
では、ここから理学療法士から他職種へ転職し別の道を歩む際に、最も効率的な方法をご紹介します。
理学療法士から他職種へ転職し別の道を歩む具体的手順


結論:転職エージェントに複数登録し、キャリアアドバイザーを使い倒す。
正直、理学療法士が他職種へ転職するのは、かなりハードルが高いです。
実際に、コネやツテがない限り自分が希望している職業、給与、福利厚生などの条件を満たす企業を自力で探すのは困難です。
想像してみてください。
忙しい臨床業務と並行しながら、ハローワークや転職サイトの求人情報を1つ1つ確認することができるでしょうか?
多くの理学療法士は求人情報のみるポイントや交渉等に関しての知識を持っていません。
なので、専門家である大手転職エージェントの優秀なキャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を行った方が圧倒的に効率が良いのです。
転職エージェントは履歴書添削や面接対策も手伝ってくれるので、忙しい転職活動をサポートしてくれます。
では、理学療法士から他職種に転職する際、どのような転職エージェントを活用すれば転職を有利に進めることができるのでしょうか。



転職エージェントは複数登録し、比較しながら利用するのがポイントよ。
リクルートエイジェント


おすすめ度:
リクルートエージェントは、大手総合転職エージェントの中で求人数はNO,1です。
CMでもお馴染みの大手3社を比較してみます。
*2021/9/25時点
リクルートエージェントを利用する際の注意点は、転職サポート期間が3 ヶ月となっている点です。
リクルートエージェントの転職支援サービスの提供期間は、面談から転職先が決まるまでの約3カ月を目安としています。約3カ月を目安にしている背景のひとつに、実際に多くの方が約3カ月程度で転職先を決定していることが挙げられます。ただしこれはあくまで目安であり、ご本人の置かれている立場や求人の状況によってはこの限りではありません。
引用:リクルートエージェント
理学療法士から他職種へ転職を目指す際に、登録必須のエージェントです。
\ 登録者数125万2000名以上 /
doda(デューダ)


おすすめ度:
dodaも大手総合転職エージェントです。
dodaの特徴5つ
- 会員数615万人以上(2021/4)
- 医療系専門職登録者数が3.8%と高い
- 約9.6万件の公開求人あり(2021/9)
- 転職サイト・エージェント機能
- レジュメビルダー機能が便利
dodaの便利機能として転職サイト・エージェント機能があげられます。
具体的には
- 自分一人で求人を探して転職活動を行う機能(転職サイト)
- キャリアドバイザーのサポート機能(転職エージェント)
サポートを受けるのが面倒なので一人で転職活動をするのも良し、不安なのでしっかりサポートをしてもらいたいも良し。つまり、状況に応じて転職エージェントと転職サイトの機能を使い分けることができます。
この機能は途中で切る変えることもできるので便利です。
\ 会員数615万人! /
就職shop


おすすめ度:
転職shopはリクルートエージェントが運営しています。
転職shopの特徴
- 第二新卒に強い
- 求人は未経験者が対象
- 利用者の9割は20代
- 書類選考なし
最大の特徴は、書類選考がないので履歴書で落とされることがない点です。
なので、転職までのフローチャートは下のようになります。


利用者数も10万人を超えており、実績十分の転職エージェントです。
\ 第二新卒に強い! /
理学療法士を辞めて別の道へ|他職種に転職を成功させた7つの事例のまとめ


今回、理学療法士から他職種へ転職を成功させた7事例をご紹介しました。
改めて、この場を借りて7名の方に感謝をお伝えします。今回の事例からわかったことを改めて整理します。
- 年齢は20代がオススメ
- 転職エージェントへの登録は必須
- 友人に相談
- 転職で収入Up
- 積極的に資格取得
「30代でも理学療法士にから他職種へ転職できたよ」って方がいたらコメントいただけると参考になります。
他職種に転職して、「また理学療法士がしたいなー」って思ったらいつでも戻ってこれます。
これが国家資格の強みです。
理学療法士の資格にとらわれず、色んな職業に挑戦することは悪いことではありません。
理学療法士から他職種へ転職を考えている「あなた」、求人情報の鮮度は大切です。
\ あなたに合ったエージェントを見つけよう! /