理学療法士が転職に失敗しない為に知っておくべき事|転職に失敗した5事例
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- 理学療法士が転職に失敗した体験談を知りたい!
- 転職に失敗しない為に知っておくべきことって何?
- 転職に失敗しない方法は?
本記事を読めばこのような疑問が解決します。
「今の職場を辞めたいけど、実際に転職して給料や待遇が悪くなったらどうしよう…」とお悩みのあなた。
理学療法士の転職体験談って
「転職成功しました」
「年収が上がりました」
「転職して良かったです」
など良い面だけが前に出て「転職に失敗しました」っていう体験談って少ないですよね。
そこで本記事では実際に転職をして
- 「転職しなければよかった」
- 「転職したけど年収下がった」
- 「人間関係が嫌で退職したのに、さらに悪い職場に転職してしまった」
など転職で失敗した先輩理学療法士の方からお話を聞き記事にまとめました。
この記事を読み終わる頃には、理学療法士として転職を行う際の注意点や具体的方法がわかり、転職で失敗するリスクを大きく軽減することができます。
おくさん
5分程度で読めます。
転職に失敗したく方は最後まで読んでね。
目次
理学療法士が転職に失敗した5つの事例
この章では理学療法士が転職に失敗した5つの事例を紹介します。
Sさん:給料が下がった
Tさん:人間関係が悪かった
Kさん:土日休みじゃなかった
Iさん:昇給しない
Yさん:勉強会や研修会に強制参加
本記事で紹介している事例は、TwitterでDMにてアンケートを取らせて頂いた結果です。
急なDMにも関わらず、快く対応して頂いた5名の方ありがとうございました。
内容は一部改変しています。
それでは1例ずつ紹介します。
理学療法士が転職に失敗した事例①:Sさん
理学療法士が転職に失敗した1つ目は「給料が下がった」という事例です。
Sさん 20歳代後半 男性
年収アップのために転職をしたのに、逆に年収が下がってしまったケース。求人票だけでは読み取ることのできない情報ってたくさんありますよね。
理学療法士が転職に失敗した事例②:Tさん
理学療法士が転職に失敗した2つ目は「人間関係が悪かった」という事例です。
Tさん 20歳代後半 女性
詳しい人間関係については転職して一緒に働いてみないとわかりませんよね。焦って転職すると、なぜかマイナス方向の転職になりやすいので、じっくり情報収集してから転職したいですね。
理学療法士が転職に失敗した事例③:Kさん
理学療法士が転職に失敗した3つ目は「土日休みじゃなかった」という事例です。
Kさん 30歳代前半 男性
私も転職活動時に9つの病院や施設見学をした経験があります。やはり、給料や雇用条件、また有休消化率など聞くと良い対応はされませんね。
理学療法士に限らず、医療業界はサービスの精神が強いので「やりがい>待遇」みたいな風潮がありますよね。
一般企業に勤めている友人からすると「ありえない」と言われます。そりゃそうですよね。自分の年収や雇用形態がわからないまま就職するなんて一般の方からすると理解できませんよね。
理学療法士が転職に失敗した事例④:Iさん
理学療法士が転職に失敗した4つ目は「昇給しない」という事例です。
Iさん 20歳代後半 男性
事前に昇給額を把握することは難しいですよね。理学療法士の求人はやや初任給が高めに設定されていたり、年収400~500などと書かれているものが多いです。
年収表記だと基本給が高いのか調整手当で多く見せているのかわかりません。
大切なことは基本給と昇給額。ボーナスはもちろん退職金も基本給をもとに算出されます。
理学療法士が転職に失敗した事例⑤:Yさん
理学療法士が転職に失敗した5つ目は「勉強会や研修会に強制参加」という事例です。
Yさん 20歳代後半 女性
理学療法士の世界では勉強会には絶対参加しないといけないという風潮がありますよね。あくまでも研鑽は自己責任なので強制するのはおかしな話だと思います。
私も新卒で就職した病院は同じように強制的に勉強会に参加させられる病院でした。当時は、それが当たり前だったので感覚が麻痺していました。
5つの事例を紹介してきました。
次の章では5つの事例に共通する「転職に失敗するパターン」を紹介します。
これを押さえておかないと、何度転職しても失敗します。
理学療法士が転職失敗してしまう5パターン
5つの事例から理学療法士が転職に失敗してしまうパターンをまとめました。
理学療法士が転職に失敗してしまうパターンは下記のとおりです。
- 転職目的が曖昧
- 給料や休暇を重視しすぎる
- 職場見学をしない
- 友人の紹介
- 情報収取不足
それでは1つずつ解説します。
理学療法士が転職失敗してしまうパターン①:転職目的が曖昧
理学療法士が転職失敗してしまうパターン1つ目は「転職目的が曖昧」です。
「同期が転職するから自分も」
「とりあえず5年経過したら次の職場に」
「なんとなく職場に不満がある」
このように同期や同僚の影響を受ける場合や、今の職場に大きな不満がないにも関わらずなんとなく転職を考える方は多いのではないでしょうか。
転職活動はノーリスクですが、転職にはリスクを伴います。
安易に転職をしてしまうと
- 給料が下がった
- 休みが取りにくくなった
- 人間関係が悪い職場だった
など前の職場よりも労働条件が悪くなるケースがあります。
なので、転職目的が明確でない時は一度落ち着いて考え直すことが大切。
転職理由と長期的なキャリアデザインを明確にしてから転職するようにしましょう。
理学療法士が転職失敗してしまうパターン②:給料や休暇を重視しすぎる
理学療法士が転職失敗してしまうパターン2つ目は「給料や休暇を重視しすぎる」です。
よく目先の給料や休みの多さに飛びついて転職し失敗するケースがあります。
公務員や公的病院以外で、高年収と充実した福利厚生の両方を享受する病院や施設を見つけることは簡単なことではありません。
なので求人票に「年間120日の休暇」かつ「年収500万円〜」なんて書かれている求人は注意してください。
必ずカラクリがあり、小さな字で「固定残業代を含む」などの記載があるので、注意深く求人情報に目を通し病院見学の時に質問する必要があります。
理学療法士の平均給料は400万円弱であることを認識し、給料と福利厚生のバランスの取れた病院や施設を探すことが大切です。
理学療法士が転職失敗してしまうパターン③:職場見学をしない
理学療法士が転職失敗してしまうパターン3つ目は「職場見学をしない」です。
私が現在勤めている病院でもたまにありますが、病院見学をしないで就職試験を受ける方がいます。
少し考えてみてください。
住宅を購入するのにハウスメーカーの作った家の内装や設備を見ずに購入しますか。
施設見学をせずに就職試験を受ける行為は、これと同じぐらい危険な行為。
就職を失敗した方の声で職場見学に行ってなったという声は少なくありません。
コロナにより施設見学の方法やWEB面接等、見学や入社試験の方法も変わりつつあります。
しかし、理学療法士は病院や施設といった現場に行き働く仕事なので必ず施設見学には行くようにしましょう。
実際に足を運ばないとわからないことがたくさんあります。
理学療法士が転職失敗してしまうパターン④:友人の紹介
理学療法士が転職失敗してしまうパターン4つ目は「友人の紹介」です。
このパターンもよくあります。
注意しなければならないのは
友人が働く上で大切にしている事とあなたが重視していることは別物。
例えば、友人はキャリアアップのための研修会の充実や研究設備といった環境に魅力を感じて今の職場を選んでいるとします。
一方で、あなたは給与や福利厚生の充実さを第一に考えている場合がこれに該当します。
もし、友人とあなたの考える「良い職場」の定義が同じであれば、友人からの紹介はとても魅力的なものになるでしょう。
多くの場合、友人からの紹介は内定率が上がり就職試験を通過しやすくなるなどポジティブに働くことが多いです。
友人からのオファーを受けた場合、必ず友人がなぜ魅力的に感じているのかをしっかりと聞くことが失敗しない転職を行う上で大切な視点です。
特に30代での転職時はより注意が必要。
理学療法士が転職失敗してしまうパターン⑤情報収集不足
理学療法士が転職失敗してしまうパターン5つ目は「情報収集不足」です。
突然ですが下記の質問に答えることはできますか。
- 理学療法士の平均給料は?
- 転職希望エリアの給与平均は?
- 福利厚生ってどんなものがある?
- 歩合制とは?
- 転職希望先のボーナス支給実績は?
- 昇給額は?
- 離職率は?
理学療法士が転職を失敗したと感じるのは上記のような情報を事前に知っていなかったケースが多いです。
「理学療法士の平均年収や福利厚生の種類は知っているけど、昇給額や離職率ってどうやって調べればいいの?」
こう感じたのではないでしょうか。
次の章では、昇給額や離職率といった内部情報を入手する方法を解説します。
理学療法士が転職に失敗しないための方法
ここでは理学療法士が転職に失敗しないための方法について解説します。
転職方法は大きく分けて
- 友人の紹介
- ネット・ハローワーク
- 転職サービス
があります。
なぜなら無料で様々なサービスを受けることができるから。
転職サービスは法律で求職者から利用料を取ることを禁止されているので安心して利用できます。
転職サービスのメリット
- 自分にあった求人紹介
- 内部情報がわかる
- 履歴書・面接対策
- 給料・待遇の交渉
- 時間を有効活用
- 全て無料
このように、転職サービスを利用すれば求人紹介から履歴書添削、面接練習まで行ってくれます。
現在、転職したいけど失敗は絶対したくないと悩んでいる方は、下記のような不安を抱えているのではないでしょうか。
- 「昇給するの?」
- 「残業代はちゃんと出るの?」
- 「人間関係は大丈夫?」
- 「キャリアップできるの?」
このように感じ、転職に踏み切れない方は多いです。
私もブラック病院に勤務していたので、同じような不安を抱えながら転職活動をしました。
転職サービスを利用すれば、事前に職場環境や人間関係、また給与情報等の求人情報に記載されていない情報を入手できる場合が多々あります。
働く前に不安に思っていることがクリアになっていると安心ですよね。
私が実際に利用したオススメの転職サービスは下記のとおりです。
PT・OT・STにおすすめの転職サービス
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対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 東京/神奈川/埼玉/千葉 |
求人数 | 62,000件〜 非公開求人数: 25,000件〜 | 公開求人数:32,300件〜 非公開求人数: 多数 | 公開求人数:37,000件〜 非公開求人数: 14,000件〜 | 公開求人数:公開求人数: 非公開 非公開求人数: 非公開 |
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形態 | エージェント型 | エージェント型 | エージェント型 | エージェント型 |
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登録 |
それぞれの転職サービスの利用体験談が知りたい方は、下記にまとめているので参考になれば幸いです。
次の章では、急性期から維持期まで幅広い分野での私の経験と客観的な指標をもとにオススメの転職先を紹介ます。
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメの就職先
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメの就職先3つは下記のとおりです。
- 急性期病院
- 訪問リハ
- 回復期病院
それでは1つずつ解説します。
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先①:急性期
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先1つ目は「急性期病院」です。
大学病院をはじめ、地域の大きな基幹病院を指します。
いきなりですが参入障壁という言葉をご存知ですか?
例えば、今からネズミのキャラクターを描き世界中で販売しようと思いますか。
答えは「NO」ですよね。
なぜならディズニーが誇るミッキーマウスがいるから。
どんなに可愛いネズミのキャラクターを描いても残念ながらミッキーマウスには敵いません。
これが参入障壁が高いという事です。
これを医療レベルで考えてみると、急性期病院がまさにミッキーマウスとなります。
高度な医療を提供をし、医師の数も豊富。
母体大きくも経営が安定していることろが多いです。
急性期病院の特徴をまとめると下記のようになります。
- 昇給額が療養・クリニックに比べ高い
- 経営破綻リスクが低い
- 福利厚生が充実
- 研究設備が充実
- 最先端の医学的知識が学べる
あなたの友人理学療法士で昇給や福利厚生がしっかりしている方は、ほとんどが急性期病院に勤務する方ではないでしょうか。
給料・福利厚生面から考えると急性期病院が最もオススメの就職先です。
急性期病院への転職求人はマイナビコメディカルが豊富に取り扱っています。
急性期病院は参入障壁が高く、理学療法士としては高収入。
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先②:訪問リハ
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先2つ目は「訪問リハ」です。
「急性期病院は激務だからちょっと…」
「急性期は応募枠が少ないし無理…」
「でも年収は上げたい…」
このような方にオススメなのが訪問リハです。
近年、収入アップの転職先として理学療法士に人気なのが「訪問リハ」
国は在宅分野の報酬単価を上げています。
なぜなら、高齢化により医療費がひっ迫しているから。
国としては少しでも在宅で過ごす時間を長くし医療費を削減したいと考えています。
これにより、訪問リハの給料は上がり人気が出たのです。
インセンティブ(歩合制)とは、訪問した件数がある一定を超えると超過した件数に対して手当(報酬)が付く制度です。
例えば、「1ヶ月65件以上の訪問をした場合、66件目からは1件につき4,000円の手当をつけますよ」っていうシステムです。
これにより、しっかり働いた分にはちゃんと報酬が出るため訪問リハでは20代でも比較的簡単に年収500万に手が届きます。
訪問リハへの転職を希望される方は求人数NO,1の
私の周りのPTでも訪問リハに転職し、年収を大幅にUpさせた方は多いです。
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先③:回復期
理学療法士が転職に失敗しないためのオススメ就職先3つ目は「回復期」です。
回復期をオススメする最大の理由は「バランス」
ここでのバランスとは「忙しさ」・「収入」・「自己研鑽」のことを指します。
回復期は1日に6〜7人前後の患者さんに介入するところが多く、また病態が比較的安定している方が多いです。
なので、急性期のように患者さんをたくさん担当することもなく、訪問リハのように時間に追われることもありません。
また、収入面からするとクリニックや老健よりも高く、急性期や訪問リハより低い。つまり、理学療法士としては平均的な給与。
さらに、急性期ほどではないですが研究会や研修会などが充実しています。
私は訪問・回復期・急性期といずれも経験したことがあります。その中で、仕事とプライベートのバランスを一番取りやすかったのが回復期でした。
回復期はリハスタッフも多く、女性にも人気だから有給や育休取得などにも理解があるわ。
回復期病院の求人はマイナビコメディカルが豊富に扱っています。大手なので安心して利用することができますよね。
理学療法士が転職に失敗しない為に知っておくべき事|転職に失敗した5事例:まとめ
本気記事では「理学療法士が転職に失敗しない為に知っておくべき事|転職に失敗した5事例」と題して、実際に転職をして失敗した先輩たちの体験談をまとめました。
理学療法士の数は年々増えていき、2026〜2027年頃で需要と供給が一致し、それ以降は供給過多になることを厚生労働省は発表しています。
つまり、転職したくても求人がなかったり、求人はあってもブラックみたいなことになる可能性があるのです。
本記事で紹介させて頂いた先輩理学療法士たちの「転職失敗体験談」や「失敗しない転職方法」が少しでも参考になれば嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。