【閲覧注意】理学療法士・作業療法士の仕事の本音を暴露
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- 現役PT・OTの仕事の本音が知りたい!
- PT・OTの良い面・悪い面は?
- 実際、PT・ OTは仕事をどう思っているの?
理学療法士や作業療法士として働いているけど、他の人の「仕事の本音」が気になる。また、今は学生だけど現役の理学療法士・作業療法士のリアルな「仕事の本音」を聞いてみたい。
この記事では、理学療法士・作業療法士の良い面と悪い面に分けて「仕事の本音」を解説します。
著者は臨床経験10年以上の現役の理学療法士で、転職を2回経験し療法士の良い面・悪い面をたくさん見てきました。
GoogleやYahooの検索窓に「理学療法士 仕事の本音」や「作業療法士 仕事の本音」と検索するとネガティブで暗い内容が出てきます。
「理学療法士や作業療法士って実際の現場ではどうなの?」
「将来性はあるの?」
「給料が低いし昇給しないって本当?」
このような疑問を持つと思います。
理学療法士や作業療法士として働いていく上で、心配になって当然のことです。
本記事を読み終える頃には、現場の具体的なイメージがつき療法士のリアルがわかります。
また、学生や新人療法士の方は療法士として働いていく上で具体的にどのような対策を行えば、生活を豊かにできるかわかります。
おくさん
5分程度で読めるから,最後まで読んでね!
目次
【良い面】理学療法士・作業療法士の仕事の本音5つ
理学療法士・作業療法士の仕事の本音(良い面)は下の5つです。
- やりがい
- 残業が少ない
- 転職が容易
- 国家資格
- 同世代が多い
それでは1つずつ説明します。
【良い面】仕事の本音1:やりがい
仕事の本音(良い点)の1つ目は、やりがいです。
理学療法士・作業療法士は「やりがい」のある仕事です。
療法士は、医療職種の中では特殊な働き方をします。
20分を1単位として、大体20~60分程度はマンツーマンでリハビリを実施します。なので、患者さんの不安な声や葛藤、また愚痴なんかもたくさん聞きます。
急性期病院では手術をし、日にちが経つと少しずつ動けるようになってきます。
訪問リハなどの生活期でも、少しずつ筋肉がつき動きが良くなってくるもの経験します。
すると、少しずつ患者さんの表情が変化し前向きな発言も聴かれるようになります。
こうして、少しずつ回復しその過程に寄り添い支えることができるのは、療法士にとって最大の「やりがい」です。
退院する時に、「ありがとう,おかげさまで元気になったよ」と言われた時には全ての苦労が吹き飛びます.
「大袈裟な!」と思われるかもしれまん。
しかし、これは多くの療法士が口を揃えて言う真実です。
この言葉ががあるから、多くの療法士は療法士として働き続けることができるのです。
【良い面】仕事の本音2:残業が少ない
仕事の本音(良い点)の2つ目は、残業が他の業種と比較すると少ない点です。
上の表はFabcross for エンジニアが20〜59歳の1万145人を対象に行なったアンケート調査結果です。
最も残業が多かったのは、教育・学習支援業で平均29.5時間でした。
医療・福祉に関しては最も少ない12.6時間でした。
あくまでの平均時間であり、病院や施設により大きく変わるので参考値です。
しかし、業界全体として残業が少ない傾向にあります。
【良い面】仕事の本音3:転職が容易
仕事の本音(良い点)の3つ目は、 他の業種に比べ転職が容易な点です。
療法士として病院や施設間を転職することは比較的容易です。なぜなら、国家資格を有しており、理学療法士・作業療法士のライセンスを用いて転職をするからです。
どこの病院や施設でも、1単位のリハビリを行えば誰でも収益を上げることができます。つまり、診療報酬に守られているため、病院・施設側からすると療法士間の能力差は一般企業ほど重要ではありません。
ただ一方で、療法士から一般企業に就職するのは難しいです。
詳しくは、「療法士を辞めて他職種に転職!7つの具体的方法」、「理学療法士をやめてよかった【退職者5名の心の声を調査】」で詳しく解説しています。
【良い面】仕事の本音4:国家資格
仕事の本音(良い点)の4つ目は、 国家資格の点です。
「国家資格だから安泰」の時代は徐々に終わりつつあります。しかし、理学療法士や作業療法士は復職や転職をする際、一般職の方より有利であるのは事実です。
ライフステージに合わせて職場を変えることもできる、出産・育児で現場を数年離れていても比較的復職しやすい職業です。
医療・福祉という業界に属している限り、一般企業の方と比べ職を失うリスクは低いです。
【良い面】仕事の本音5:同世代が多い
仕事の本音(良い点)の5つ目は、 同世代が多い点です。
日本理学療法士協会によれば理学療法士の平均年齢は、男性34.8歳、女性33.8歳となっています。
また日本作業療法士協会によれば、作業療法士の平均年齢は男性35.5歳、女性32.8歳となっています。
20〜30代前半の若い世代は同期が多く、励まし切磋琢磨できる環境です。
若い人が多いと、職場も活気がありますよね。
【悪い面】理学療法士・作業療法士の仕事の本音5つ
理学療法士・作業療法士の仕事の本音(悪い面)は下の5つです。
- 精神・肉体的疲労
- 休日・業務後に勉強会
- 人間関係
- 将来性
- 給料が低い
それでは1つずつ説明します。
【悪い面】仕事の本音1:精神・肉体的疲労
仕事の本音(悪い点)の5つ目は、 精神・肉体的疲労です。
理学療法士や作業療法士は精神・肉体の両方とも疲弊します。精神・肉体的疲労は勤めている病院やクリニック、施設等の患者層で大きく変わります。
例えば、多くの理学療法士や作業療法士が働く急性期総合病院や回復期リハビリテーション病院では高齢者をはじめとし、介助量が多くコミュニケーションが取りにくい方が多いです.
毎日、拒否が強い患者さんを相手にしていると精神的に疲れます。
また、自分より体重が重たい患者さんを移乗・歩行・ADL練習などを繰り返し行なっていると腰や首などにストレスがかかり慢性痛を生じたりします。
一方で、整形クリニック等では基本的に自分でリハビリを受けにくるので協力的ですし、コミュニケーションをしっかりとることができます.
ただ、夕方も学校帰りの高校生や大学生などのリハビリを実施しなければならず残業が多くなる傾向にあります.
理学療法士や作業療法士は病気や怪我を患っている方を対象とするお仕事です。正直、精神・肉体的疲労は想像以上にかかります。
【悪い面】仕事の本音2:休日・業務後に勉強会
仕事の本音(悪い点)の2つ目は、 休日・業務後に勉強会がある点です。
医療は日進月歩であり医療職である以上、自己研鑽は必須と思います。
ただ、この考えが強い上司や偏った思想をもった先輩に休日や業務終了後に強制的に勉強会に参加させられるケースが多くあります。
今週はキツいし参加したくないなぁ。
お金もかかるし,イヤだなぁ。
毎日忙しい臨床業務をこなし、休日はしっか身体を休めたい。こんなふうに思っても、先輩や上司から勉強会に誘われると断るのは難しいです。
既婚者であれば、休日にお金と時間と犠牲にして昇給もしない勉強会に参加することに理解があるパートナーでなければ、精神的にも追い込まれ心が疲弊していきます。
理学療法士・作業療法士が勉強会に参加しても
- 給料は上がらない
- 振替休暇なし
- お金・時間がかかる
これが現実です。
自分自身の体調管理や家族と過ごす時間を大切にしながら、バランスを取ることが大切です。
【悪い面】仕事の本音3:人間関係
仕事の本音(悪い点)の3つ目は、 人間関係です。
どんな仕事や職場でも人間関係で苦労することは必ずあります。
しかし、病院という閉鎖的空間で医療専門職となると一般企業とは異なる苦労がたくさんあります。
- 知識マウント
- 派閥
- セクハラ
「こんなの知らないの?」、「患者さんのためだから勉強しないと」と言われたくさん課題を出してくる上司がいます。
また、上司間で手技や考え方の違いから派閥がある病院や施設もたくさんあります。
「どっちの派閥に入るのか?」みたいなものがあり、精神的に疲弊します。
セクハラもよくあります。触診の勉強会と称して、上半身裸になれと言われるケースがあります。
男性療法士は、標的にされやいですね。
【悪い面】仕事の本音4:将来性
仕事の本音(悪い点)の4つ目は、 将来性です。
理学療法士や作業療法士の将来性に関しては、10年以上前から言われています。
- 療法士の供給過多
- 医療費ひっ迫
- 診療報酬の問題
職域は広がっていますが、療法士の供給過多により人気の公的病院や公務員などになれる療法士は一握りです。
>>理学療法士・作業療法士が公務員として働いた場合の給料【保存版】
クリニックや小さな施設では経営的な問題からリストラや早期退職を行われるケースも出てくるでしょう。
なので、理学療法士・作業療法士として生きていくなら病院や施設に依存するのではなく、個人で稼ぐ力を身につける必要があります。
個人で稼ぐ力や具体的方法が知りたい方は、「理学療法士が早く副業をしないと危険な理由」が参考になります。
【悪い面】仕事の本音5:給料が低い
仕事の本音(悪い点)の5つ目は、 給料が低い点です。
厚生労働省の賃金構図基本統計調査では療法士の平均年収は409万6,400円です。
一方,国税庁が行なった民間給与実態統計調査によれば会社員の平均年収は441万円となっています。
普通のサラリーマンと比べると、約31万円ほど年収に差がありますね。
31万円の差は、療法士が高収入だった45歳以上の世代を含めた数字です。今の20〜30代療法士が50代になった時は、普通の会社員との給料差が拡大するのは明白です。
これじゃ、確実に共働きだね。
子供の将来や老後資金なんて貯めれそうにないわ。
こう思っている理学療法士・作業療法士は多いです。
療法士のお金問題で最大悩みは、昇給しないことです。
考えてみてだくさい。
あなたを含め、周りの理学療法士・作業量療法士の友人の昇給額はどの程度ですか?
療法士は、初任給は高い傾向にありますが昇給が1,000円程度と低く20代でも50代でも給与があまり変わらないのが特徴です。
仮に、基本給が20万円で昇級額が1,000円とした場合、23歳から65歳まで働くとすると42年間で42,000円しか昇給しません。40歳代で子育てに一番お金がかかる時に、手取りが20万ちょっとでは子供を奨学金なしで大学にやるのは不可能ですね。
医療制度上、ベテラン療法士と新人療法士が同じ60分のリハビリをしても売り上げは同じですから仕方ないですね。
年収に関しては、下の記事が参考になります.
>>たった5分でわかる|理学療法士・作業療法士がの年収は中央値で考えるべき理由
>>理学療法士・作業療法士が年収1000万円稼ぐ具体的な方法
実際の現役理学療法士・作業療法士の生の声を見てみましょう。
現役理学療法士・作業療法士の仕事の本音
実際の現役理学療法士・作業療法士の方の仕事の本音を聞いてみましょう。
今回は、クラウドワークス
多くの理学療法士・作業療法士は、収入面での不安を抱えています・
では、理学療法士や作業療法士として子供を大学まで通わせ、老後の資産形成のために、どうやって給料Upを図っていけばいいのでしょうか?
ここからは、療法士として収入を上げるために出来るだけ早く行った方がいい項目に関して解説するわね。
給料が高い職場に転職
まず、給料を上げたいなら転職は必須です。
給料規定を定めるのは病院や施設なので、昇給しない環境で働いても給料は上がりません。
近年注目なのが、訪問看護ステーションで歩合制を取り入れているところです。
例えば、「月に50件以上訪問したら,1件につき3,000円プラスします」などが該当します。
つまり、70件訪問すれば20件×3,000円で6万円プラスで給料が貰えます。
病院やクリニックより高収入求人が多いです。
転職に関しては,「療法士が転職を失敗しないために日頃からとるべき行動5つ」が参考になります。
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PTの給料って安いの?給料が安いけど将来大丈夫なの?年収って上げることができるの? この記事を読めば、このような悩みを解決できます。 これから理学療法士を目指そ...
副業を行う
収入を上げる方法2つ目は副業を始めることです。
理学療法士・作業療法士の世界では、まだ副業に対して否定的な意見が多い印象です。
考えてみてください。
「病院や施設があなたの将来を保障してくれますか?」
答えはNOです。
これからの時代は、療法士も副業を積極的に行うことで収入の最大化を図る必要があります。
副業に関しては、「理学療法士・作業療法士の副業禁止は古い!バレない方法をFPが解説」が参考になります。
理学療法士・作業療法士の仕事の本音:まとめ
理学療法士・作業療法士の仕事の本音(良い面)は
- やりがい
- 残業が少ない
- 転職が容易
- 国家資格
- 同世代が多い
理学療法士・作業療法士の仕事の本音(悪い面)は
- 精神・肉体的疲労
- 休日・業務後に勉強会
- 人間関係
- 将来性
- 給料が低い
理学療法士・作業療法士は「やりがい」のある仕事です。
一方で給料や将来性は低く、お金に関しては会社に依存しない「個人」になる必要があります。