【警告】作業療法士の将来性はない?目指す前に知っておかないと後悔する事
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悩んでいる人
作業療法士って将来性ないの?
これから目指すのはやめたほうがいい?
どんな職業でも良い面、悪い面は必ずあります。
大切なことは、両方の側面を理解した上で目指すこと。
本記事では、具体的なデータから客観的に作業療法士の将来性を解説します。
記事の内容
- 作業療法士の現状
- 作業療法士の将来性はないと言われる理由
- 作業療法士の将来性を予測
- 作業療法士の安泰ルート【秘密】
- 作業療法士を目指す前に絶対にすべきこと
現役の療法士である著者が日々の仕事で感じる「現場のリアル」も紹介するので、これから作業療法士を目指す方は、必見の内容ですよ。
5分程度で読めるので、後悔しないためにも最後まで読んでください。
目次
作業療法士の将来性を考える前に現状を知ることが大切
作業療法士の将来性を考えていく上で、現状を理解することは欠かせません。
この章では、作業療法士の現状を3つの視点から解説します。
作業療法士の現状
- 作業療法士の人数の推移
- 作業療法士の職域
- 作業療法士の年収
それでは1つずつ解説します。
作業療法士の人数の推移
2000年に行われた養成校緩和を皮切りに、作業療法士の人数は一気に増えました。
毎年5,000人近くの作業療法士が生まれています。
仕事は「需要と供給」のバランスで成り立っています。
なので、今後もこのペースで作業療法士が増え続けると、就職や転職に影響を与える可能性は十分考えられます。
作業療法士の職域
作業療法士の主な職域は、下記の4つです。
- 身体障がい領域
- 老年期障がい領域
- 精神障がい領域
- 発達障がい領域
72.2%の作業療法士が病院に勤務し、主に身体障がい領域に努めています。
身体障がい領域は、脳卒中や骨折で日常生活を送れなくなった患者さんに対して作業療法を実施します。
ヘぇ〜。
作業療法士って色々な職域があるのね。
そうだね。
社会からのニーズが高く、今後も職域は拡大していくよ!
作業療法士の年収
厚生労働省の賃金構図基本統計調査では作業療法士の平均年収は409万6,400円となっています。
ちなみに、国税庁が行なった民間給与実態統計調査によれば会社員の平均年収は441万円となっています。
- 作業療法士:409万6,400円
- 一般会社員:441万円
作業療法士の給与まとめ
- 一般会社員より30万円以上低い
- 給与は横ばい
なるほど。
職種的に給与はそこまで高くないのね。
そうだね。
同じリハビリ職である理学療法士・言語聴覚士の給与も同じ水準だよ。
ちなみに医療職種別の年収は下記のとおりだよ!
医療職別平均月収
職業 | 平均月収 | 賞与 | 年収 |
---|---|---|---|
作業療法士 | 28万7,500円 | 64万6,400円 | 409万6,400円 |
医師 | 91万円 | 77万2,300円 | 1169万2,300円 |
薬剤師 | 39万8,600円 | 83万3,300円 | 561万6,500円 |
看護師 | 33万4,400円 | 81万6,300円 | 482万9,100円 |
准看護師 | 28万2,400円 | 64万1,600円 | 403万400円 |
診療放射線技師 | 34万6,200円 | 86万5,100円 | 501万9,500円 |
臨床検査技師 | 31万1,400円 | 87万5,400円 | 461万2,200円 |
歯科衛生士 | 26万8,700円 | 48万400円 | 370万4,800円 |
介護支援専門員 | 27万5,200円 | 62万8,000円 | 393万400円 |
福祉施設介護員 | 24万4,500円 | 53万1,700円 | 346万5,700円 |
作業療法士の将来性はないと言われる理由
ネットやSNSを見ていると、
「作業療法士は将来性がない…」
「作業療法士の今後は厳しい…」
このような記事をたくさん見ますよね。
この章では「作業療法士の将来性はないと言われる理由」を紹介します。
作業療法士の将来性はないと言われる理由
- 給料が低い
- 飽和状態
- AIによって仕事が奪われる
1つずつ解説します。
理由①:給料が低い
前章でも紹介しましたが、作業療法士の平均年収は409万6,400円です。
作業療法士は、1日に稼げるお金の上限が決まっています。
診療報酬というルールがあって、作業療法士には稼げる上限があるんだ。もちろん、理学療法士・言語聴覚士にもあるよ!
診療報酬の点数が決まっている
- 作業療法士の年間売り上げは約1,000万円
- 人件費は,売り上げの40~50%程度
- 給料は350~450万円
高収入じゃないけど、決して低すぎるわけでもないわね…
そうだね。
後で、作業療法士でも年収700万円稼げる方法を紹介するね。
なんか怪しいけど、本当?
ただし、人気があるから倍率は高いよ…
理由②:飽和状態
作業療法士の将来性はないと言われる理由2つ目は、飽和状態です。
厚生労働省によれば、作業療法士の需要と供給は2026〜2027年で一致すると言われています。
なので、飽和状態となり就職や転職が難しくなる可能があります。
一方で、作業療法士の職域は年々拡大しています。
特に精神障がい領域、小児障がい領域は作業療法士の求人が増えています。
確かに周りを見ても、発達障がいの子供にリハビリをしている施設は増えてきているわね。
そうだね。
年々増加しているね。
他にも、精神障がい者への訪問リハビリは作業療法士しか出来ないなど、職域は拡大しているよ。
飽和状態になると言われているが、職域は年々拡大してきている。
精神障がい領域や小児障がい領域では、これからもニーズは拡大していく。
理由③:AIによって仕事が奪われる
作業療法士の将来性はないと言われる理由3つ目は、AIによって仕事が奪われるです。
「リハビリは介護ロボットで代替できる」
「今後仕事がなくなる…」
このように、機械技術の進化に伴い作業療法士の仕事がなくなることが一部で取り上げられています。
果たして、作業療法士の仕事は無くなるのでしょうか。
確かに、一部の仕事は機械化により代替される可能性は十分ありえます。
機械化される仕事は移乗や歩行といった、身体的介助がほとんどです。
作業療法士の専門領域である『精神』に関しては、機械化が進んでも代替が難しい。
野村総合研究所によれば、作業療法士は人工知能やロボットによる代替可能性が低い100種に選ばれています。
作業療法士の将来性は今後どうなる?
前章では「作業療法士は将来性がない」と言われる理由について解説してきました。
この章では、今後需要が拡大していく作業療法士の3領域について、紹介します。
業療法士の今後
- 老年期障がい領域
- 精神障がい領域
- 発達障がい領域
1つずつ解説します。
老年期障がい領域
老年期障がい領域とは?
高齢者の脳卒中や骨折などに対して作業療法を行う領域
老年期障がい領域は、しばらくは需要が高い(高齢者が多い)ことが人口動態からわかります。
内閣府の高齢化の推移と将来推計を見てみると、2065年まで総人口に対する高齢者の割合が右肩上がりなのがわかります。
まだまだ需要があるってことね!
そうだね!
精神障がい領域
2つ目は「精神障がい領域」です。
精神障がい領域とは?
鬱(うつ)や認知症といった精神障がいに対して作業療法を行う領域
この分野は、リハビリコメディカルの中で作業療法士が独占しています。
上の図は、厚生労働省が発表している精神疾患患者の推移です。
年々、精神疾患患者の数が増えているのがわかります。
精神疾患患者へのリハビリ介入は、先ほどお伝えした通り作業療法士のみとなっています。
精神疾患患者の数は年々増加しており、作業療法士が独占している。
発達障がい領域
最後は「発達障がい領域」です。
発達障がい領域とは?
ADHD(注意欠如・多動症)やLD (限局性学習症/学習障害)などに対して作業療法を行う領域
文部科学省の特別支援教育の充実によれば、義務教育段階の子どもの数は、2009年に1074万人だったのが、2019年には973万人と10年間で9.4%の減少しています。
一方で、「特別支援教育」を受ける子どもの数は、同じ時期に25.1万人から48.6万人と、約2倍に増加しています。
厚生労働省 障害児サービスに係る利用児童数等の推移(サービス種類別)によれば、たった5年で利用者数が2.3倍、費用は2.8倍となっています。
需要があり、必要な費用が増えている領域は今後も拡大していきます。
放課後デイは、ここ数年で本当に増えたわね。
少子高齢化の日本において、子供へのサポート体制の強化は必須。
これから一番伸びてくる分野は、間違いなく発達障がい領域だよ。
作業療法士の今後のまとめ
- 老年期障がい・精神障がい・発達障がい領域は拡大
- 特に発達障がい領域が伸びる
- 作業療法士の需要は高まる
【秘密】作業療法士として将来安泰ルート
「後で、作業療法士でも年収700万円稼げる方法を紹介するね。」って言ったことを覚えてる?
もちろん覚えているわ。
気になって仕方なかったわ!
作業療法士で公務員(凖公務員)ってどういうこと?
このように感じる方もいるかと思います。
実は作業療法士でも公務員(凖公務員)として働ける場所があります。
作業療法士が公務員として働ける場所
- 公的病院
- 役所勤務
- 教員
このような職場では、給料形態・福利厚生・待遇面が好条件です。
「年収700万円以上稼ぎたい」
「安定した環境で働きたい」
「将来安泰が一番」という方は、公務員(凖公務員)を目指しましょう。
公務員作業療法士の具体的な年収が知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しています。
作業療法士を目指す前に絶対にすべきこと
この章では「これから作業療法士を目指す前に絶対にすべきこと」を紹介します。
作業療法を目指す前にすべきこと
- 仕事内容を把握
- 学校見学
- 先輩に相談
1つずつ解説します。
すべきこと①:仕事内容を把握
あなたは作業療法士の仕事内容を十分に理解していますか?
「作業療法士と理学療法士の違いがわかならない」
「リハビリをする人ってぐらい…」
「どこで働けるのか知らない…」
このような方は注意。
「作業療法士を1年目で辞めた5つの事例」で解説していますが、「思っていた仕事内容とは違った」と感じて作業療法士を辞める方は多いです。
せっかく国家資格を取ったのに勿体無いわね…
そうだね!
そうならないためにも、しっかりと調べておく必要があるね。
この本は、作業療法士の仕事内容をわかりやすく紹介してくれています。
すべきこと②:学校見学
すべきこと2つ目は「学校見学」です。
作業療法士になるためには、3年制専門学校もしくは4年制専門学校・大学で必要な教育を受ける必要があります。
学費
養成校の種類 | 学費 |
---|---|
専門学校3年制 | 約450万円 |
専門学校3年制(夜間) | 約300万円 |
専門学校4年制 | 約550万円 |
専門学校4年制(夜間) | 約450万円 |
国公立大学4年制 | 約250万円 |
私立大学4年制 | 約600万円 |
他にも、諸費用がかかります。
- 教科書代:30万円前後
- 実習費用:0~80万円
県外に実習に行ったり、学校によって積立金があったりします。
事前に学費だけでなく、その他にも必要な諸費用も聞いておきましょう。
すべきこと③:先輩に相談する
すべきこと3つ目は「先輩に相談する」ことです。
可能であれば、
- 専門学校に通っている先輩
- 大学に通っている先輩
- 現役の作業療法士の先輩
このように、色々な方の意見やアドバイスを聞くようにしましょう。
特に現役の作業療法士の方に色々と質問するがオススメです。
最新の情報を入手することができまよ。
「相談できる先輩がいない…」
「誰に聞いたらいいの?」
このような方は、TwitterやInstagramで現役の作業療法士に質問してみましょう。
作業療法士の将来性を明るくするために必要なこと
この章では、作業療法士になった後に必要なことを紹介します。
具体的にイメージしずらいと思うけど、覚えててね。
将来性を明るくするために必要なこと
- 常に学ぶ姿勢
- 専門性を持つ
- 情報感度を高める
1つずつ解説します。
必要なこと①:常に学ぶ姿勢
医療専門職である以上、常に学ぶ姿勢は大切です。
- 患者さんへの敬意
- 高い倫理観
- 最新のエビデンス
学ぶ姿勢を持ち続けることで、職場のスタッフはもちろん、患者さんからも信頼される作業療法士になることができます。
必要なこと②:専門分野を持つ
必要なこと2つ目は「専門分野」を持つことです。
「あの人は精神分野のスペシャリスト」
「脳卒中なら彼だ!
「小児なら彼女だね」
このように、専門分野を突き詰めることで他の作業療法士と差別化が図れます。
作業療法士としてキャリアアップを図っていきたいなら、専門分野で業績を残すことは必須です。
必要なこと③:情報感度を高める
必要なこと3つ目は「情報感度を高める」ことです。
インターネットの普及によって、色々な情報にアクセスできるようになりました。
一方で、誤った情報も溢れかえっています。
大切なことは、正しい情報を取捨選択する力。
正しい情報をより早くキャッチする情報感度の高さが、これからの作業療法士界隈を生き抜く上で重要です。
まとめ:作業療法士の将来性は明るい
作業療法士は今後も職域を拡大し、大きく発展が期待される職業です。
本記事の内容だけでなく、書籍や先輩の声など、色々な情報を加味して作業療法士になるか決めてるようにしましょう。
現役の作業療法士の生の声が聞きたい方は、下記の記事にまとめているので参考にしてください。
教科書には載っていない、リアルな裏事情がわかりますよ。
【観覧注意】作業療法士はやめとけ!現役OTがやめとけと言われる裏事情を暴露
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