言語聴覚士(ST)になった事を後悔した5事例|後悔の末にとった行動とは

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  • 言語聴覚士になったけど後悔した…
  • 他にも後悔した人はいるの?
  • 後悔した人はどうしているの?

本記事を読めばこのような悩みを解決することができます。

「言語聴覚士になったけど、後悔しかない…」とお悩みのあなたへ。

言語聴覚士になるために頑張って国家試験に合格し、働きはじめたのはいいが、思い描いていた仕事内容や職場環境とは異なり「マジでなるんじゃなかった..入学前に戻りたい…」

このように感じることは、ごく自然なことです。

だって、仕事って実際に働いてみないと良し悪しが分かりませんから。

大切なことは、働き始めて「この仕事につくんじゃなかった…」と後悔した時にどうするのか。

そこで本記事では、言語聴覚士(ST)になった後に、やっぱり自分にはSTは向いてないなと感じ辞めた事例5つを紹介します。

おくさん

仕事って実際にやってみないとわからないわ。大切なことは、わかった後にどう行動するかよ。

目次

言語聴覚士になったことを後悔している

一生懸命勉強して、言語聴覚士の資格を取得したのに、なったことを後悔している20代の言語聴覚士の方にお伝えしておきたいことがあります。

それは「20代だからまだまだ色んなことに挑戦できるよ」ってこと。

3〜4年かけて高い授業料を払ってなったんだから、我慢して働かないと…

みんな同じような思いで働いているんだから、頑張らないと…

このように、高い授業を払って学校を出て、周りのみんなも我慢して働いているから「言語聴覚士になったことを後悔なんてしてはいけない!親に申し訳ない」と思ってしまいますよね。

考えれば考えるほど、どんどんモチベーションが下がり、最終的には自分の人生ってなんだ?みたいなことまで無意識に考えてしまいます。

でも、それって当然で年齢を重ねれば重ねるほど身動きが取れなくなってくるのは、あなた自身が一番わかっているから。

だから、後悔し焦ってしまうのも仕方ありません。

ただ、このまま一生言語聴覚士として働き続けるなんて絶対ムリ…こう感じていても行動しなければ、時間はコクコクと過ぎてあっという間に30歳を超えてゲームオーバー。

じゃあどうすればいいの?

こう感じる方もいるかと思います。

『今すぐに情報収集を始めること』

えっ?何…それでけ?と思うことなかれ。言語聴覚士になったことを後悔して、なるんじゃなかった…と感じている人ほどこれができていないから。

言語聴覚士になったことばかりを後悔して、肝心のこれからどうするのかについては深く考えていない。

頑張って勉強して言語聴覚士になったから、言語聴覚士として一生頑張らないと…このような固定観念がそうさせているのかも知れないし、または同期が頑張っているから私も頑張らないといけないという思い込みがあるのかも知れません。

こういった固定観念や既成概念を一度横に置いて将来を考えることが、これから後悔しない人生を送らないために大切なことです。

しかし、実際に言語聴覚士になって後悔して別の道を選択したくても医療のこと以外は無知で何も知らない…これが実情ではないでしょうか。

自問自答を繰り返し、自分はどんな仕事がしたいのか?どんな人生を送りたいのか?…などあまりにも漠然としていて、一人で決めるには負担やストレスが大き過ぎます。

そこで、次の章では言語聴覚士をやめて一般企業に転職した5つの事例を紹介します。実際に、言語聴覚士から一般企業へ転職を成功させた方の生の感想を聞けるのは参考になりますよ。

おくさん

人生にはいろんな選択肢があるって事を知ってね。20代なら、まだまだ可能性は無限大よ!

言語聴覚士をやめた5つの事例

実際に言語聴覚士になった後に後悔し、他の職業に転職した5つの事例を紹介します。

STを辞めた5つの事例

  • 運送業
  • 営業職
  • 販売業
  • 事務職(経理)
  • 販売・サービス業

それでは1つずつ見ていきましょう!

事例①:運送業

職業イラスト4

Hさん 20歳代前半 男性

転職先?

食品系運送業

言語聴覚士を辞めた理由?

慢性期で働いていました。言語聴覚士は地位が低く、ただの食事介助要因とされていました。

昇給も低く、このまま働いていても将来性がないと思い転職しました。

転職方法?

特に他のスキルもなく、転職先もばく然としていたため転職エージェントを利用しました。

年収の増減?

増えた。

言語聴覚士をやめてよかった?

本当に辞めてよかったと思っている。

正直やっていることに疑問を感じていたので、転職してよかったと感じる。

事例②:営業職

職業イラスト3

Iさん 20歳代後半 女性

転職先?

補聴器営業職

言語聴覚士を辞めた理由?

もともと病院や施設などで摂食・嚥下に関わるより、企業での補聴器業務に従事したかった。

全額会社負担で「認定補聴器技能者」を取得できる企業があったため。

転職方法?

転職エージェントを利用しました。

年収の増減?

増えました。

言語聴覚士をやめてよかった?

病院勤務よりストレスがなく、定時に帰宅出るので子育するのにも良い環境で仕事ができている。

まね

厳密に言えば、言語聴覚士として働いてますが一般企業のため病院とは職場環境が大きく違いますね。

事例③:販売業

職業イラスト2

Aさん 20歳代後半 女性

転職先?

接客業

言語聴覚士を辞めた理由?

簡単なスクリーニング検査だけで、食事開始の有無を聞かれるのでストレスだった。

正確な判断はVFなどをして医師が決めるもの。責任だけ負わされるのは嫌。

転職方法?

高校時代の友人に紹介してもらった。

年収の増減?

変わらない。

言語聴覚士をやめてよかった?

嚥下障害患者の誤嚥の責任を取らされる可能性があり不安だった。

20代のうちに辞めてれてよかったと思っている。

事例④:事務職(経理)

職業イラスト1

Aさん 20歳代前半 男性

転職先?

事務職(経理)

言語聴覚士を辞めた理由?

一番はリハビリ介入している時に、本当にこんなことで改善するのかな?STの治療効果ってほとんどないのでは?

このように感じ、やっていることに疑問を感じたからです。

転職方法?

転職エージェント

年収の増減?

増えた。

言語聴覚士をやめてよかった?

学生の臨床実習の時から「なんか思っていた仕事と違う」と感じていました。でも、国家資格だけは取って、一度は働いてみました。

実際に働くと臨床実習時代より「この仕事は一生はできない」と感じました。

年収や給料も辞めた理由の1つですが、私の場合は「やりがいを感じなかった」のが最大の要因です。

辞めたことに後悔はありません。STは就職先を選ばなければ、求人はたくさんあるので言語聴覚士の国家資格は保険として大事に持っておきます。

事例⑤:販売・サービス業

職業イラスト5

Aさん 20歳代前半 女性

転職先?

販売・サービス業

言語聴覚士を辞めた理由?

私はST1人職場でした。部長がPTの方で、STの働き方に理解がない方でした。18~19単位…ひどい時は20単位取るように言われました。

STの方ならわかると思いますが、STで20単位なんて無理です。残業が多く、残業代も申請しずらいか環境だったので、心身ともに疲弊して辞めました。

転職方法?

転職エージェント

年収の増減?

同じぐらい。

言語聴覚士をやめてよかった?

本当にやめてよかったです。他の病院への転職も考えましたが、医療業界から離れたい気持ちが強かったので、思い切って他業種へ転職しました。

定時に帰れて、STの時みたいにストレスも感じないので、自分には合っているなと感じています。

私の場合は、20代前半で転職したので、転職アドバイザーの方もたくさん求人を紹介してくれました。

早めに決断してよかったです。

言語聴覚士になった事を後悔した理由5つ

この章では、5つの事例から言語聴覚士になったことを後悔した理由をまとめました。

STになったことを後悔した理由5つ

  • 治療効果が乏しい
  • 年収・給料が低い
  • やりがいを感じない
  • 食事介助の人
  • 人間関係

それでは1つずつ解説します。

後悔した理由①:治療効果が乏しい

後悔した理由1つ目は「治療効果が乏しい」です。

リハビリテーション領域全てに言えることですが、リハビリって手術やお薬のように即時効果が高くありません。特に、言語聴覚士が対象とする失語症をはじめとした高次脳機能障害は回復が難しく、時間がかかるものです。

なので、毎日必死でリハビリしても短期・中期的には効果を認識しにくいです。言語聴覚士になって間もない時は「私の介入方法が悪いのかな?」「私の手技が未熟だから…」と悲観的になる傾向にあります。

このように、回復までに時間を要すことがわかっているのに、自分の責任だ….と思ってしまう言語聴覚士は多いです。

後悔した理由②:年収・給料が低い

後悔した理由2つ目は「年収・給料が低い」です。

これはリハビリコメディカル永遠のテーマ。言語聴覚士に限らず、理学療法士や作業療法士の平均給料は高くありません。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、理学療法士の平均月収と年収は下記のとおりです。

  • 平均月収:28万7,500円
  • 平均年収:409万6,400円

これは、一般サラリーマンより約30万円低い水準です。

また、一般企業のサラリーマンとの最大の違いは昇給額が低い点。昇給1,000円なんて病院や施設はザラにあるので、将来のことを考えると不安になるのも仕方ありません。

後悔した理由③:やりがいを感じない

後悔した理由3つ目は「やりがいを感じない」です。

「仕事にやりがいを感じない…」

「リハ中も他のことばかり考えている…」

自分では給料をもらっているから頑張らないと…と感じていても、やりがいを感じずに、ただ20分…40分…60分と時間が過ぎるのを待っている。

このような方もいるのではないでしょうか。

学生時代や老後の年金生活より、働く期間って長いですよね。そう、30年〜40年というのは「やりがい」を感じない仕事をするには、あまりにも長い時間なのです。

仕事をする上で「やりがい」は重要

後悔した理由④:食事介助の人

後悔した理由4つ目は「食事介助の人」です。

「食べさせるだけの人と思われている…」

「私は介助の人じゃない!摂食・嚥下専門職種なのに…」

こう感じている言語聴覚士の方は多いのではないでしょうか。

介護士や看護師の人数が足りず、食事介助に駆り出され本来の業務ができない…このように、言語聴覚士なのに食事介助の人になっているケースは多いです。

こんな状況が続くと、なんのために言語聴覚士になったんだろう…やめとけばよかった…こう感じても仕方ありません。

特に新卒でこのような病院や施設に入社すると、理想と現実のギャップから言語聴覚士になった事を後悔するケースは後を絶ちません。

簡単なスクリーニング検査だけで、食事開始の有無を聞かれるのでストレスだった。

正確な判断はVFなどをして医師が決めるもの。責任だけ負わされるのは嫌。

引用:Aさんのコメント

Aさんのように、食事の可能の有無を求められ、何かイベントが起きた際は責任転換される…こんな状況では、嫌気がさすもの無理ありません。

後悔した理由⑤:人間関係(上司の理解がない)

後悔した理由5つ目は「人間関係」です。

リハビリ業界って控えめに言っても異質ですよね。「サービス残業」「半強制的な自己研鑽」「介入方法にいちゃもん」など…

その中でも、言語聴覚士にとって厄介なのが理解のないPT・OTの管理職。VFや摂食・嚥下評価など、収益として上がらないが重要なものが、PTやOTに比べSTは多いです。

しかし、理解がない場合や制度を理解していないケースが多く、とにかく単位をあげろと言ってきます。これが少しずつ不信感に変わり、最終的に人間関係の破綻につながります。

まね

私の職場にも転職してきたSTさんで「前勤務先の部長(PT)のSTへの対応に疲弊した…」と言っている方がいます。

おくさん

食べたり、お話しすることって生きる上でとても大切なのにね…

まね

そうだね。リハビリ界隈の異質な人間関係に疲弊する人って多いよね…

言語聴覚士になった事を後悔したらやるべきたった1つの事

冒頭で私が言語聴覚士になった事を後悔している方へお伝えした事を覚えていますか?

「20代だからまだまだ色んなことに挑戦できるよ」ってことでしたよね。

そう、20代だからまだまだ色んな事に挑戦できる。もし、他の仕事に挑戦し合わなくても、言語聴覚士という国家資格を持っている限り、仕事に困る頃はないんだから。

「でもいきなり転職はちょっと…」

「流石に今すぐに動くのは腰が重い…」

このように感じるかと思います。

この気持ちメチャメチャわかります。私も2回転職を経験していますが、初めて転職する時は同じことを考えていましたから。

でも、言語聴覚士から他職種に転職するなら絶対に早いほうがいい。なぜなら、時間は有限だから。

先送りにすればするほど、身動きが取れなくなって定年まで後悔したまま働き続けないといけない。

「それでも不安だな…」

「ちゃんとした仕事につけるかな?」

まだ、こう感じるかと思います。

そうですよね。いきなり異業種に挑戦するのは不安ですよね。

ただ、今すぐに転職しなくても、絶対にやった方がいいことがあります。

それは『情報収集』

なぜなら、言語聴覚士になった事を後悔しているならいずれは転職する時が必ず来るから。また、疲労やストレスが限界になると、求人すら見る気力がなくなるから。

気になる求人をストックしておくだけでも、転職という選択肢を持って働くことができ、心に余裕が生まれます。

もちろん、これだ!と思ったらそのまま転職もあり。

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言語聴覚士(ST)になった事を後悔した5事例|後悔の末にとった行動とは:まとめ

言語聴覚士に限らず、仕事は実際に働いてみないとわかりません。ただ、せっかく資格を取得したから頑張って働かないと…このように考える傾向にある方って結構多いです。

でも、この考えは危険。

どうして長い人生、1つの資格や仕事に縛れなければならないのでしょうか。仕事なんて何千、何万もあります。

「でも実際に転職となったら勇気いるよ!」

「簡単にできるもんじゃないよ…」

もちろんそうだし、こう感じることは自然なこと。

ただ、知って欲しいのは他にも仕事があって、情報収集するのはノーリスクだよってこと。

情報収集していくうちに新しい発見があるなんてことはよくある事です。

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