理学療法士がブラック求人を見分けるポイント|ブラック求人の特徴7選
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- ブラック求人の見分けるポイントが知りたい!
- ブラック求人の特徴は?
- ブラック求人を掴まない方法は?
本記事を読めばこのような悩みを解決できます。
「現在勤めている病院や施設がブラックで辞めたい!でも、またブラック職場だったらどうしよう…」とお悩みのあなたへ。
本記事では理学療法士がブラック求人を見分けるポイントについて解説します。
2度の転職と7つの転職エージェジェント利用した著者が実体験とキャリアアドバイザーから学んだ知識をもとに解説します。
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職場選びで失敗しないためにも見分けるポイントを理解しておくのは必須です。
目次
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント7つ
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント7つは下記のとおりです。
- 給料が相場より高すぎる
- 月給のみでボーナス記載なし
- 年齢・性別割合
- 年間休日日数の記載方法
- アットホームが売り
- 出勤簿が印鑑
- 常時募集
それでは1つずつ解説します。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント①:給料が相場より高すぎる
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント1つ目は「給料が相場より高すぎる」です。
あなたは理学療法士の給料の平均値をご存知ですか?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、理学療法士の平均月収は28万7,5000円で年収としては409万6,400円となっています。
一人ひとり控除額や社会保険料が異なるため一概に言えませんが、年収409万円6,400円の理学療法士の平均手取り金額は320万円前後となります。
この平均値をもとに、あなたが希望する職場の周りの病院や施設の給料相場を確認することが大切です。明らかに同規模の病院なのに他のところと比較して給料が高い場合は注意する必要があります。
誤解を恐れずにいうと、給料が相場より高すぎる職場は給料を上げることでしか職員を確保する手段がありません。
このような病院や施設は、
- 離職率が高い
- 昇給額が少ない
- 休暇が取りにくい
このようなブラックの傾向にあります。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント②:月給のみでボーナス記載なし
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント2つ目は「月給のみでボーナス記載なし」です。
求人票を眺めていると月給の記載はしっかりあるが、ボーナスに関しては「年2回支給あり」としか書いていないものがあります。
これでは年2回支給されることはわかりますが、何ヶ月分支給させるかわかりません。このような職場では、ボーナス支給額が低い場合や上層部の判断で支給額が大きく減らされる場合があります。
賞与(ボーナス)は賃金とは異なり法的に支払い義務はなく、ボーナスを支給するかは企業側の自由。
なので、ボーナスの過去の支給実績を確認することはブラック求人か否かを見極める材料になります。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント③:年齢・性別割合
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント3つ目は「年齢・性別割合」です。
ベンチャー企業であれば、20代から30代のエンジニアがたくさん在籍するため年齢は重要なポイントではありません。一方で、理学療法士の場合は年齢や性別割合を確認することはとても重要です。
例えば、部長と課長(主任)クラスだけ50代前後で他は20代の若手ばかり。このような職場は管理職クラスだけ比較的良い給料を支払い、若手は安月給。1〜3年サイクルで職員が入れ替わる職場であることが想定できます。(実際にそのように運営しているところもあります)
また、男性スタッフが極端に多い職場も育児制度が整っていなかったり、有給が取りにくいなどの傾向があるので注意です。
30代から40代の子供がいるスタッフがたくさん在籍している病院や施設は福利厚生や有給取得がしやすい傾向にあります。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント④:年間休日日数の記載方法
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント4つ目は「年間休日日数の記載方法」です。
私が転職活動を行っている時に実際にあった求人です。
年間休日日数:120日
これだけ見れば、年間に120日の休日が確保されている思いますよね。
しかし、実際は年間休日日数に年次有給休暇と福利厚生の一部の日数を足した日数を記載してありました。
これ、転職エージェントのアドバイザーの方に質問しなければわからなかったです…
実際の年間休日日数(105日)に有給10日と看護休暇(5日)を足して120日としていました。
105日と120日って全然違いますよね。
労働基準法によれば、年間休日に含まれるのは全員に適応される休日休暇のみとなっているので、この記載方法はアウトです。
でも実際はこのような求人がゴロゴロ転がっているのが現実です。
1人で求人情報を見る自信ないです…
後でブラック求人を掴むリスクを減らす方法を紹介しているので、しっかりと最後まで読んで失敗しないようにしてくださいね。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント⑤:アットホームが売り
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント5つ目は「アットホームが売り」です。
ブラック病院からホワイト病院に転職を成功させた方にお話を聞くと、口を揃えていうのが「アットホームを謳っている職場は99%ブラック」
なぜなら、アットホームを売りにしている病院や施設はアットホームしか売りにできる特徴がないからです。
考えてみてください。
実際に離職率が低い病院であれば離職率は〇〇%、有休消化日数をアピールするのではれば、平均有休消化日数〇〇日などと明記します。
このように具体的に記載することができない病院や施設がとるお決まりのフレーズが「アットホーム」という抽象的な表現なのです。
アットホームの裏にあるのは、NOが言いにくい職場作りや風土です。
- アットホームだから残業代はいらないよね。
- アットホームだから勉強会には自費で参加しようね。
- アットホームだから飲み会にも必ず出席しようね。
アットホームは病院・施設の都合のいいように働いてくれる人材
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント⑥:出勤簿が印鑑
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント6つ目は「出勤簿が印鑑」です。
「えっ何が悪いの?」
こう感じた方は要注意です。
印鑑で出勤や時間管理を実施している施設は時間外をつける時に細かい管理ができません。労働基準法第24条に「賃金全額払いの原則」が定められており、基本的に1分刻みで計算することが原則です。
しかし、印鑑では大まかな時間の把握しかできないため正確なデータが残りません。
さらに、紙カルテで患者記録を運営しているとなればさらに注意です。紙カルテはログ情報が残らないため、退職時や退職後に残業の未払い請求をしても証拠不十分となる可能性があります。
出勤簿印鑑+紙カルテ
これはブラック病院・施設の最強の神器です。
実は私が新卒で入社した職場は印鑑+紙カルテでした…
ブラックの典型的な職場でした。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント⑦:常時募集
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント7つ目は「常時募集」です。
常時募集されている求人は危険です。
常に求人を出さなければならないのは、離職率が高いか本当に人気のない病院のどちらかです。
求人掲載の広告費は安くても数万、高額になると数十万します。これだけの費用を払ってでも人材が集まらないのはブラック病院・施設の典型例です。
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと
ここまで理学療法士がブラック求人を見分けるポイントについて解説してきました。この章では実際に取るべき行動について解説します。
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきことは下記の3つです。
- 職場見学
- 職員からの情報収集
- アドバイザーに相談
それでは1つずつ解説します。
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと①:職場見学
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと1つ目は「職場見学」です。
ブラック病院・施設に当たらないためには必ず病院・施設見学に行きましょう。
コロナウイルスの流行に伴い、オンライン見学や見学なしで入社試験を受ける方が増えました。
病院見学でしかわからないこと
- 病院の雰囲気
- スタッフの表情
- 清掃がしっかり行われているか
- 物品はしっかり揃っているか
- 年齢や性別割合はどうなのか
「百聞は一見にしかず」
上記のように実際に足を運ぶことで知ることのできる情報がたくさんあるので必ず職場見学には行くようにしましょう。
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと②:職員から情報収集
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと2つ目は「職員からの情報収集」です。
もし就職希望先に友人や同期がいたら積極的に情報収集を行いましょう。看護師や看護助手、薬剤師など他の職種でもかまわないので、とにかく最大限情報収集に努めましょう。
登録も無料なのでとりあえず確認してみてはいかがでしょうか。
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと③:転職エージェント
理学療法士がブラック求人を掴まないために行うべきこと3つ目は「転職エージェントの利用」です。
一般企業では転職エージェントを利用しての転職は当たり前になっていますが、リハビリ業界ではまだまだ認知度は高くなのが現状です。
転職エージェントは無料で利用でき様々なサポートを受けることができるのでメリットが多いです。
転職エージェントを利用するメリット
- 内部情報
- 履歴書・面接サポート
- キャリア相談
- 条件交渉
- 非公開・独占求人
特に「内部情報」や「条件交渉」、また「非公開・独占求人」といったものは転職エージェンの最大の強みです。
一度相談してサービスを受けてから利用するか否かを決めてみてはいかがですか。私は7つの転職エージェントに登録し9つの病院見学に行きましたが、その際に利用していたアドバイザーの方がこう言っていました。
「まずは相談をしていただき、必要と感じればそのままサポートいたします。一方で、サービス内容がイマイチと感じるのであれば利用を継続しなければいいと思っています。我々としては利用者様の機会損失を可能な限り減らしたいと思っていますので、気軽に相談してください。」
無料で利用できるので、あなたに合わなければ利用を継続しなければいいのです。転職専門家の知識やアドバイスは転職活動を行うにあたりマイナスになることはありません。
大切なことはたくさんの情報と一歩踏み出す勇気。
転職エージェントに関しては下記の記事で詳しくまとめています。
理学療法士がブラック求人を見分けるには限界がある
ここまで理学療法士がブラック求人・職場を見分けるポイントについて解説してきました。
大切なことをお伝えするので聞いてください。
皆さんもお気づきだと思いますが、残念ながら理学療法士がブラック求人・職場を見分けるのには限界があります。入社しないとわからないことがたくさんあるのです。
転職は「可能な限りの情報収集と一歩踏み出す勇気」とよく言われますが、本当にそのとおりなのです。
一歩踏み出す勇気はあなた次第ですが、可能な限りの情報収集は専門家の力を借りる事で他の転職希望者よりも有利になります。
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現在ブラック職場に勤務している理学療法士のあなたへ
現在ブラック職場に勤務している理学療法士のあなたへ
「スタッフに迷惑かけるな…」
「今担当している患者さんに悪いな…」
「でも今の職場環境はキツイな…」
このように感じてはいるけど、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
実は責任感が強い人ほど上記のような感情を抱きやすい傾向にあるのをご存知ですか。
上司はそれをわかっており、転職の相談をしても
「もう少し頑張ってみよう!」
「経歴に傷がつくよ」
「他のところでは通用しないよ」
このような言葉で引き止めを行います。
考えてみてください。
まず、人生は他人のものではありません。あなた自身のものです。
患者さんや上司の方があなたの人生を保証してくれますか?
答えはNOですよね。
大切なことはあなた自身の考えや今後の人生をどのように過ごしていきたいかです。
「もう少し自分の時間を確保したい」
「将来結婚するので給料をあげたい」
「子供には好きなことをさせてあげたい」
このようにあなた自身の将来を一番に考える必要があるのではないでしょうか。
大切なことなのでもう一度言います。他人はあなたの人生を保証してくれません。
私ごとで恐縮ですが、少し聞いてください。
実は私も新卒で入社した病院がブラックでした。昇給は1,000円程度で残業代はなし、学会発表は強制で全額自己負担で公休扱い…
3年目の時にやめようと思いましたが、病棟を作る立ち上げメンバーに選ばれ結局転職できず…
このように上司にうまく扱われ(自分の意志が弱かったのが一番の原因ですが)転職機会を逃していました。
しかし、結婚し子供を授かり再度転職を決意しました。8年目でした(遅すぎ…)
ここから、
現在は、2度の転職を経てホワイト病院に勤めています。
手取りが30万ほどあり土日休みです。
何を伝えたいかというと一歩踏み出して環境を変えると現状より好条件の職場はたくさんあるということ。
大切なことは現状にとらわれず、一歩踏み出す勇気。
私が転職活動をしているときにキャリアアドバイザーの方が言っていました。「転職をするなら20代が有利で遅くても30代前半」と。
年々理学療法士の数は爆発的に増えており、2026~2027年には需要と供給が一致。
2040年には需要に対して供給が1.5倍になります。(理学療法士・作業療法士の需要推計についてより)
タイムリミットが迫ってきているのは明白。
\ 年間利用者数30,000人以上/
料金は一切かかりません。
理学療法士がブラック求人を見分けるポイント|ブラック求人の特徴7選:まとめ
本記事では理学療法士がブラック求人を見分けるポイントに関して解説しました。
ブラック求人を掴まないためにとるべき行動は下記の3点です。
- 職場見学
- 職員からの情報収集
- アドバイザーに相談
大切なのは最大限の情報収集
「でも、1人ではできないし不安」
このような方はキャリアアドバーに相談してみはいかがでしょうか。
私も実際に相談したことで色々な知識が増え、鮮度の高い情報を得ることができました。おかげでブラック病院を卒業でき、現在はホワイト病院でゆっくり働いています。
理学療法士は飽和状態になるのは統計上明らかです。
飽和状態の危険性
- 求人数が激減
- 低賃金で雇用
- ブラックな職場が増える
なるべく早く行動に移すことが大切です。
\ 年間利用者数30,000人以上/
料金は一切かかりません。